展示構成
STRUCTURE

重要文化財 小袖 黒綸子地波鴛鴦模様(部分)

江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

5章 KIMONOの現在いま
戦後、きものは日常着として着られることが少なくなったものの、現代のグラフィックデザインを志向するきものや、インスタレーションとしてきものを制作する染織作家も現れました。岡本太郎おかもとたろうのような個性的な作家の作品や、人間国宝が制作するきものなど現代における「きもの」の多様な展開を紹介します。
前期
友禅訪問着ゆうぜんほうもんぎ 白地位相割付文しろじいそうわりつけもんみのり」
森口邦彦もりぐちくにひこ
平成25年(2013)
東京・株式会社三越伊勢丹蔵
三越のショッピングバッグのデザインは、このきものの模様を元にしている。フランスに留学しグラフィック・アートを学んだ森口邦彦は、友禅染の重要無形文化財保持者(人間国宝)であった父・森口華弘もりぐちかこうが生み出した「蒔糊まきのり」の技法を用い、現代的なデザインを着物に構成した。
TAROきもの 岡本太郎おかもとたろう原案
昭和49年頃(1974頃)
東京・岡本太郎記念館蔵
撮影:堤 勝雄
岡本太郎は「きものは、柄でおさまってしまうよりも、むしろ『絵画』 を身につけて、誇らしく楽しむ、世界でもユニークな衣裳だと思う」と 語った。彼は昭和49年(1974)より「TAROきもの」というブランド を立ち上げ、きもののデザインを手がけ、自筆のきものも展開した。