展示構成
STRUCTURE

重要文化財 小袖 黒綸子地波鴛鴦模様(部分)

江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

4章 モダニズムきもの
文明開化のあと、西欧風のモダンな模様を染めた友禅やアール・デコ調のデザインなど、ヨーロッパのモードに連動した模様のきものが登場しました。特に銘仙は庶民でも手に入りやすく、日本の女性の日常着に前代未聞の華やかなデザインを展開させます。
着物きもの 菊模様銘仙きくもようめいせん
昭和時代・20世紀
埼玉県立 歴史と民俗の博物館蔵
撮影:堤 勝雄
銘仙は、まさに殖産興業によって絹の生産に力を入れた近代日本の象徴と言える。安価な絹を用い華やかな模様を化学染料で染めて織った銘仙は大量生産され、庶民が流行模様のきものでお洒落を楽しむ時代が訪れた。
振袖ふりそで 淡紅綸子地宮殿模様うすべにりんずきゅうでんもよう
昭和時代・20世紀
千葉・国立歴史民俗博物館蔵
ベルサイユ宮殿にでも迷い込んだような華麗なデザイン。第二次世界大戦後は、失われたきもの文化を取り戻すべく、現代人の好みや流行に合わせて、さまざまなデザインのきものが制作された。
美人図びじんず足利本銘仙あしかがほんめいせん ポスター原画)
鏑木清方かぶらききよかた
昭和6年(1931)
栃木・足利市立美術館蔵
©Akio Nemoto 2019/JAA1900190
銘仙の産地である足利では、他の銘仙の生産地に対抗するために、著名な日本画家にポスターの原画を発注して、宣伝に力を入れた。鏑木清方の銘仙美人には、昭和初期に流行した金糸入りの銘仙に花飾りをつけた髪型の乙女が、情趣を込めて描かれる。