展示構成
STRUCTURE

重要文化財 小袖 黒綸子地波鴛鴦模様(部分)

江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

1章 モードの誕生
慶長〜元和年間、日本に滞在したスペインの貿易商人、アビラ・ヒロンは、日本のきものは「すばらしい布地にきれいに色どりして、金をちりばめ、美々しく刺繡をほどこした絹地でできている」と『日本王国記にっぽんおうこくき』に記しました。室町時代から江戸時代初期にかけて描かれた女性の肖像画や風俗図屛風、安土桃山時代の小袖の数々を通して、当時の華やかなファッションを再現します。
重要文化財 前期
縫箔ぬいはく 白練緯地四季草花四替模様しろねりぬきじしきくさばなよつがわりもよう
安土桃山時代・16世紀
京都国立博物館蔵
全身を4つに区切った大胆な構成は「四替よつがわり」と称され、安土桃山時代を象徴する流行デザインの1つだった。梅模様が春、藤の花房が夏、紅葉が秋、雪持笹が冬を表す。地を埋め尽くすように、黄緑や紅といった明るい色調の絹糸で刺繡している。
重要文化財 前期
縫箔ぬいはく 紫練緯地段花菱円草花模様むらさきねりぬきじだんはなびしえんくさばなもよう
安土桃山時代・16世紀
静岡・平野美術館蔵
京都・桂の巫女の家に伝えられた。やや茶色に変色した深い紫地に、刺繡と金箔、絞り染で細やかな模様をちりばめたシックなデザインは、慶長期の特色。

(部分)

国宝 後期
観楓図屛風かんぷうずびょうぶ  狩野秀頼かのうひでより
室町〜安土桃山時代・16世紀
東京国立博物館蔵
当時の人々が酒や茶を嗜みつつ、紅葉狩りに興じる様子が描かれている。宴会を楽しむ男女はともに、色とりどりのデザインの衣装を着用している。当時の流行ファッションをうかがう上でも興味深い絵画。
国宝 5月19日~6月7日
婦女遊楽図屛風ふじょゆうらくずびょうぶ松浦屛風まつうらびょうぶ
江戸時代・17世紀
奈良・大和文華館蔵
まるでファッションモデルのように、江戸時代初期のモードをまとった女性たち。当時の流行を担った遊女たちが邸内で私的な時間を過ごす様子を描いている。衣装だけではなく、ヘアスタイルや小物にも注目。